さては。
私は実験に心を囚われすぎて3限の授業から、意識を保ちつつも意識を失っていた?
ははーんご名答。
…………。
「ねえ壱………私…なにしてた?」
「だいぶモード入ってた」
「やっぱり?自分でやってて悲しくなってきた」
「へえ。今そこらへんか」
「今そこらへんってどこらへんよどういう意味よ」
「…こっちの話」
こっちの話ってなんだよ、それはこっちの話でもあるんだよきっと!
放心状態の私が食べていたらしい卵焼きを、今は意識的にごくんと飲みきって壱を睨んだ。
でも、壱の薄い唇のそばに米粒がひとつついているのを見つけて、気が抜けてしまう。
さっきまで放心して混乱して怒ってまでいたのに、ついつい笑ってしまう。
こんなに綺麗な顔に米粒つけちゃう壱が壱らしくて。
はあ、もう、なんか悩むの嫌になってきたな。
「ついてる」
壱の口元の米粒をつまんでとってあげる。
すると、壱がじ、と私を見つめた。


