無気力系幼なじみと甘くて危険な恋愛実験






あのデートは実験だった。

私と壱が恋愛関係にならないことを証明するための。


壱おすすめの天津飯を食べたことも、道端で壱に庇われたことも、手を繋いだことも(恋人繋ぎ)、壱のピアスを選んだことも、なにやら怪しげな美人JD万里加に会ったことも、帰り道に手を繋いだことも(恋人繋ぎじゃないやつ)、全部全部実験だった。


私と壱が恋愛関係にならないことを証明するための!!!!



「これおいしい」


それなのに明らかに、どこかでなにかが、劣勢だ。

まずい、このままでは、本当に…


「まずい!!」

「え」

「…え?」

「おいしいけど」


ここはどこだ私は誰だ君は壱だ!

壱が箸でつまんで見せているそれは、本日の狂気的おかず、ミートボールのチョコがけだ!

つまり今は昼休みで、ここはいつもの中庭のベンチ!!



柔らかな日差しに、あちこちで生徒の笑う声騒ぐ声。