〇
「なーんかあんたら変じゃない?」
2限と3限のあいだの中休み、教室の後ろで理沙子と新田ちゃんとお喋りしていたら、理沙子が私を見て唐突に言った。
どう反応しようか迷っている隙に。
「私も思った~最近の相原くんなんか妙にイケメン増し増しだし」
新田ちゃんに追撃されて、逃げ道がなくなる。
イケメン増し増しはよく分からんけど。
「相原の仁乃警備力上がってるし。ほら今もこっち見てるし…こえーよあいつ」
「仁乃ちゃんは仁乃ちゃんで、なんかもじもじしてるしね~」
2人に横目でじとーと見られて、苦笑いでごまかそうとしたら。
「ゴールインか?」
「ゴールインなの?」
「ゴールインってどういう…」
「「話せよ」」
がっと2人に両肩を掴まれて、私は小さな声でやむを得ず白状することになる。
口に、出したくないのに…。
「す…少しばかり…………。デデデデェトを………」


