「起きたか。具合どう?」 「ずっと、一晩中ここにいたの?」 相変わらずハテナマークだらけの翔ちゃんの言葉に胸がぎゅっ、となる。 でも、また迷惑をかけてしまったことを自覚して、うつむいてしまう。 「それより気分は?熱は下がってると思うけど、あっポカリ飲めよ?あとえーと、汗いっぱいかいてたから着替えも」 そんなことよりも。 「翔ちゃん寝てないの?熱は?」 そう聞いたら、寝たし、ない。 ってたった二言で返された。