「38度7分」 「へ?」 「だから熱あるって、たぶんそのくらい。 目も充血してるし脈拍も早くなってる。なんで気付かないんだよ」 翔ちゃんはムキになって少し怖い顔をした。 「違うよ!熱なんかじゃないよ。だってこれは……」 これは、ただあなたに ドキドキしてるだけなんだよ。 翔ちゃんは心配そうにソワソワしてるけど、私はというと、さっきの翔ちゃんの初動がキョーレツすぎて体がふわふわしてきた。