しかもいきなり翔ちゃんが大人っぽく見えてしまって、男の子なんだってことを意識してしまって。
改めてちゃんと見ると眩しいくらいのイケメンだし、いつの間にそんなふうに変身しちゃったの?
って驚いてしまってる、って。
ビックリだしとにかく動揺しかないのって
息継ぎもしないでまくしたてた。
「やっと覚醒したか」
「……うん」
認めるしかなかった。
「つまり、さっきのごちゃごちゃした話を要約すると?」
「うぅ。なっちゃん……」
「ほら、言ってみ?聞いてあげるから」
「……わ、わたし。翔ちゃんのことが好きみたい」
びっくりするくらい
自信のない、消え入りそうな声が出た。



