翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?



「……なんかあったの?」


「うん、それがね……」


私は翔ちゃんから女の子の香りがしてうろたえてしまったことを話した。


いつも挨拶みたいに抱きついて、髪とかほっぺとかにうりうりしてたことも。


翔ちゃんが勉強してるとつまんなくって後ろから抱きついて邪魔して、そんなことをしていた今までの自分が急に恥ずかしくなってしまったんだって、正直に話した。