翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?



あれは、女の子の移り香を持ち帰った俺に対する露骨な拒絶反応、もしくは絶対的不信感だったのか。



更に具合が悪くなり、漫画を手にしたまま俺はベッドに突っ伏してしまった。



話さないと。
俺が誰かと付き合うことなんてないってこと。



だって、もう半端なガキに戻るつもりはない。あの頃みたいな恋愛ごっこはやめるって決めたから。



こいつだけ。
そう思える子としか付き合わない。



そんな自分の恋愛観を美緒は理解してくれてると思ってたのは、勘違いだったんだ。