「それ岡崎の体操服じゃん!」
デスクトップの向こうから小さな顔を出した華世ちゃんが跳ねるように笑った。
「中学のときのでよかったら」
岡崎君がジャージもあるよと言葉を足した。
「しかも3年2組だってさ!」
華世ちゃんは涙を流して笑っている。
「胸にデカデカ『岡崎』ってゼッケン付いてるね」
とか言いながら、もう着替えるつもりで奥の部屋へと向かってる私。
「なんだかんだこういう服が作業しやすいよ?一度着たらハマると思うけどな。
あっ、ごめん俺そろそろ出掛けるね、平澤さんよかったらそれ仕事着にしていいよ、サイズ間違えて買っちゃって未着用だし」
そう言いながら先生は、普段の岡崎君へと身支度を整え始めていた。



