「そういえばその子も彼氏がいるって言ってた」

「それほんと?」

顔を上げたらすぐそばに柔らかい笑顔があった。

「だから心配することなんかなんもないよ。会えないときはこの写真見て頑張るし」

「……わたしもそうしていい?」

「うん。好きに加工していいからまた送ってよ。美緒も壁紙にする?」

「もちろんします!しますとも!」

まさか私が翔ちゃんの壁紙になれる日がやってくるなんて思いもしなかった。


翔ちゃんがその場で写真をくれたから、二人のスマホに同じ写真が入った。
ペアのアクセなんかより、全然嬉しい!

「俺が好きなのは美緒だけだよ」

「翔ちゃん……甘すぎ」

「そう?普通じゃね?」

ダメだ。とろける。もう骨抜き。