それから岡崎君は、お姉さんが温めていた全てのプロットを作品にすると心に誓って描き続け、今に至っているらしい。
次のページを待ってくれている読者がいたから、俺はちぇりこを続けることができたんだって、彼ははにかんでみせた。
ただでさえ切ないマンガなのにそんなことを聞いて涙なしに読めるわけがない。
そして新たに始まった新連載は、初代ちぇりこ先生のプロットすべてを作品化させた彼にとって、初オリジナル作品になるのだとか。
お姉さんの無念を弔ったのだからしばらく休んでもいいし、他にやりたいことがみつかったときは正直に話して欲しいと、編集部や担当の人たちは言ってくれたって。
そんなふうに言ってもらえる岡崎君はどれだけ真剣にお仕事と向き合ってきたんだろうって、そう思ったら更に胸が熱くなってしまった。



