「わたしも翔ちゃんが、すき」

夢でもいい、うんと素直になりたい。

「えっ……」

翔ちゃんはバッと私を引き剥がすと、ビックリした顔でこっちを見た。


その顔が真っ赤だった。
それは、たぶんお互いに。


「何かおかしいこと、言ったかな?」

「だって……うそ、なんで?」

「なんでって、何が?」

もっとくっついてたかったのに。