「あれ?」

「話、もう終わった?」

翔ちゃんは目を細めて一生懸命何かを考えていた。私のカラダには、あり得ないくらいの汗。

しかもこの蒸せ返るような真夏の西日の下にいて、変な冷たい汗。

もういやだ。倒れそう。
走ってこの場を逃げ出したい。

「あれってほんとに夢か?」

「いやいやいやいや、それ夢だよ天使だよ!むしろ天使でしかない!」