「でもそれは付き合いの長い関係だからといえばそれまでなんだけどね」 上げといて下げる岡崎君て結構イジワルだ。 「ありがとう、もう大丈夫。やっぱ悩むだけ無駄なんだよ、だって翔ちゃんには奥寺さんがいるもんね」 ちょっと泣きそうになってうつむいてしまった。 「何言ってんの?」 「え?」 顔を上げたらノートの落書きをやめて、岡崎君はじっと私を見ていた。