溺愛フレグランス



今日の友和さんは濃紺のスーツ姿だ。黄色と黒の格子柄のネクタイを少し緩めリラックスしている。
身長が高くて肌が浅黒くそれなりにイケメンの友和さんは、何だかサーファーのように見える。この見た目ならモテないはずがない。
私はそんな事を考えながら、友和さんの問いに大丈夫ですと答えた。

「実は、そんなに僕も時間がなくてコーヒーだけになっちゃうけど、それでもいい?」
「あ、はい…」

友和さんはすぐにウェイターを呼んで、アイスのカフェモカを注文した。
私はそのオーダーに驚いてしまった。
だって、私はカフェの中で一番モカが好きだった。それはチョコレートが大好物だから。

「本当はモカのフラペチーノがあればよかったんだけど、ね?」

もしかしたら、AIの質問の中に好きなコーヒーの種類とかあったのかもしれない。
これは偶然に気が合ったわけではなく、ただ知っていたんだ。
私は軽く頷いてから無理に微笑んだ。

「友和さん、キャンディちゃんは元気になりましたか?」