溺愛フレグランス



私は急いで仕事を済ませ、五時ピッタリに市役所を出た。
朔太郎が家に居ると思うだけで、急いで帰りたくなる。
でも、駐車場に停めている車に乗った途端、友和さんからメッセージが入った。友和さんはラインもしていない。だから、急ぎの連絡はメッセージでやりましょうとこの間約束したばかりだった。

私がスマホの画面を覗くと、そこには一言“今日会える?”書いてある。
そして、すぐにまたメッセージが入った。

“六時頃に駅前のユウマルクのカフェで待ってます”

私は強引な友和さんに少し戸惑った。そして、夕方六時という時間帯にも素直に喜べない自分がいる。
私は時計見る。まだ友和さんは出発していないはず。

“七時頃なら大丈夫なんですけど…”

そうメッセージを打った。モフ男を散歩に連れて行ってくれる朔太郎にお礼を言う時間がほしかった。
すると、すぐに返信がある。

“僕は何時でも大丈夫ですよ じゃ七時に待っています”

友和さんは大人だ。私は優しい友和さんの眼差しを思い出し、そっと胸を撫でおろした。
そして、急いで車を走らせる。もし、間に合うのなら、私もモフ男の散歩に一緒に付いて行きたい。

家に帰り着くと、お母さんが駐車場にいた。