その後の私達は、紅葉の綺麗な場所を探してちょっと遠出をした。
友和さんのBMWはすごく乗り心地がよくて、車内のBGMのプレイリストも私と好みがよく似ていた。
車の中でも、途中で立ち寄ったカフェの中でも、たくさん話をした。
いくつか腑に落ちない部分もあったけれど、でも、そういう事も忘れてしまうくらい友和さんの話は面白かった。
あっという間に時間は過ぎて、私達は来週末も会う約束をした。
「もしかしたら、来週まで待てずに僕が晴美さんに会いに来るかもしれない」
家の近くまで送ってもらい、その停めた車の中で友和さんはそんな素敵な事を言ってくれた。
私の胸はキュンキュンとときめく。
こんな甘い言葉を囁かれたら、誰だってそうなるはず。
「友和さん、今日はすごく楽しかったです。
それと、私も来週にまた会えるのを楽しみにしてます…」
マッチングアプリの素晴らしさを身に沁みて感じていた。
そして、私と友和さんの関係はどうやら本物の恋に発展しそうな、そんな予感に心がざわついている。
「じゃ、また、来週…」
私がそう言うと、友和さんは寂しそうに頷いた。
「家に帰り着いたら電話するかもしれない、いい?」
友和さんの落ち着いた雰囲気には似合わないその甘えた言葉に、私は体の力が抜けてしまいそう。
「はい…」
私は後ろ髪をひかれながら必死の思いで、友和さんに手を振った。
走り出したBMWを見えなくなるまで見送った。
久しぶりのときめきにしばらくその場に立ち尽くした。この歳になってこんなにときめく自分に少し戸惑いながら。



