「俺は、仕事柄、アプリ関連の事はよく知ってる。
特に、前の会社から独立して仲間と立ち上げた今の会社では、アプリ関連の仕事を主としている奴もいて、そのマッチングアプリの市場がすごい勢いで伸びてるのも分かってるし、そこで生じるたくさんの問題点も把握してる。
晴美が俺に静かに見守ってほしいって思う気持ちは分かるけど、多分、99%無理だから。
晴美が真剣にその男と交際したいと思うなら、俺にそいつの情報を全部教えて。
俺が徹底的に調べてやる。
ネットの世界って、変な奴がほとんどなんだよ。
そういう人間じゃない事を俺が証明して、そこから始めるっていうのはどう?」
「100%あり得ないから!」
私は朔太郎に真剣な目を見せる。
そんな身辺調査みたいなもの絶対にしたくないと、無言で訴える。
「いいからほっといて…
朔太郎が実家に帰って来なかったら、こんな私の事情は知らずに済んだわけだし、晴美ちゃん、結婚したみたいよって、朔太郎のお母さんから聞いておしまいだったはず。
だって、二か月もしたら、新しいお家に帰るわけでしょ?
だったら、尚更、私のする事に介入しないで、お願いだから」



