溺愛フレグランス



そして、私と朔太郎の入籍日は、それから一か月後のとある金曜日に決まった。
私のお父さんとお母さんが縁起のいい日を調べた結果、その日は友引に最大の吉日と言われる天赦日で、その上、一粒万倍日の日でもあるらしい。
私も朔太郎も、天赦日とか一粒万倍日とか言われても何が何だかさっぱり分からない。
でも、とにかく最強にいい日らしい。
これといって何もこだわりがない私達は、そのお父さん達が勧める良い日に籍を入れる事に決めた。
しばらく結婚式を挙げない私達は、友達への結婚報告は電話やSNSで済ませる事にした。
あまり大げさにしたくない。
それでも、職場の関係者は無視する事はできなかった。
朔太郎は結婚が二回目という事もありただの報告で済ませるらしいけれど、私はがっつり報告会を兼ねたおめでとう会が三つほど入っている。
コロナ禍で大人数での飲食を控えなければならないため、三、四人程度のランチ会を予定していた。

そして、今日がその最終回の由良ちゃん、石田さん、村井さんとのランチだ。
お店はいつもの石田さんおすすめの洋風居酒屋で、そこはコロナ対策のためランチの営業もしていた。

「晴美ちゃん、おめでとう!」