朔太郎は機嫌が悪い。
お前、何やってんの?みたいに半分呆れた顔で私を見てる。
「う、うん、男の人… そんな変な人じゃないから。
じゃ、店の外で外観を映して、ちょっとだけ話してくるね」
私は二人の冷たい視線を浴びながら、そそくさと店の外へ出て行った。
いいじゃん、私が何をしてようが!
朔太郎の呆れた視線に傷ついている自分がいる。そんな自分に自信を持たせるために、由良ちゃんがいつも話してくれるマッチングアプリの意義を自分に言い聞かせた。
「昔で言えばお見合い、最近で言えば合コンや街コン、いたって普通のイベントですよ。
知り合う形なんて千差万別で、要は幸せになれればいいんですから」
本当にそうだ。
大人しくて真面目な性格の私には、もってこいのシステム。
そんな事をブツブツ言いながら、私は友和さんに電話をかける。
そして、友和さんが出たタイミングでビデオ通話に変え、お互いの顔を見ながら会話を始める。残念だけど、二人ともマニュアル通りを徹底していた。
「こんばんは」
「こんばんは、晴美さん」



