「その前に、私の薬指のサイズって、知ってたの?
教えた事なんてない気がするんだけど」
朔太郎はその光り輝く指輪を何度も見ては、また私の薬指にはめ込む。
「そんなサプライズでプレゼントしようと思ってるのに、晴美本人にサイズなんて聞けないだろ?
だから、お店の人に、晴美の身長や体重を言って一緒に考えてもらった」
「私の身長や体重も知ってたっけ?」
私はまた驚いた。いくら幼なじみで仲がいいからって、誰にも触れられたくないスリーサイズを教えた記憶はさらさらない。
「抱き心地で、大体分かるよ」
私はゾッとした。
もしこの小さめの指輪を店員さんが勧めたのなら、きっと、朔太郎は私の体重をかなり勘違いしている。それも少ない方に。
私はそんな事を短い時間に考え、どう朔太郎に向き合えばいいのか分からなくなった。
朔太郎が私の体重を見誤っているとするならば、その事案はそのままにしていてもらいたい。あえて、訂正なんて要らない。
「た、多分、きっと、お酒の飲み過ぎで手足が浮腫んでるんだと思う。
だから、また、後でゆっくりトライしてみるから、朔太郎、大丈夫だよ…」



