溺愛フレグランス



突然、朔太郎はそう言うと、私を強く抱きしめた。
私の首元に顔をうずめ何度も愛してると囁き、そして、更に強く抱きしめる。
私は泣き止むどころか、驚きと感動で涙の粒はポロポロ止まらない。

いつもふざけてばかりいる朔太郎の声が今日は何故か震えている。
その姿に朔太郎の本気の気持ちを感じ取った。
私は嬉しかったりホッとしたり、でも、それ以上に、朔太郎が愛おしくて胸がはち切れそうだった。
このシチュエーションは奇跡でしかない。
いくら最強無敵の朔太郎だって、この素晴らしい朝日を操る事はできないから。
そう思えば思うほど、私は朔太郎との不思議な縁に思いを馳せた。
すると、また突然に、朔太郎は私の左手を広げて、薬指にそっと指輪をつける。

「え?」