溺愛フレグランス



朔太郎は自分専用のサングラスをかける。
生まれつきのイケメンは、何を着ても何もかけてもカッコいい。
私はサイドミラーに映る自分の姿を見て、ちょっと凹んだ。黄色いサングラスが妙に浮いて見えるから。

「あの海に行こう。
晴美なら、あの海で分かるだろ?」
「分かるよ。
大学生の時に行ったあの海でしょ?」

朔太郎は嬉しそうに頷く。

「あの海の近くにいい感じの道の駅ができて、今では隠れ人気スポットになってるんだ。
キャンプ場も併設されてて、キャンピングカーを停める場所もある。
あの海にも歩いてすぐだし、天気もいいし、絶対きれいだぞ」

十年前、智也カップルと一緒に行った海は、実は、私と朔太郎の大のお気に入りになっていた。