由良ちゃんのその言葉に促され、私の中から堰を切ったように言葉が溢れ出す。話を簡潔にまとめるのは難しいけれど、でも、ちゃんと理解してもらいたい。
でも、朔太郎の場面は省略した。朔太郎抜きの場面展開は本当にホラーだけど。
そして、息つく暇もなく、私は一気に話し終えた。
「それ、かなりヤバいですね…」
最強の由良ちゃんがそう言うのだから、本当に切羽詰まっている。
すると、何かが閃いたのか、由良ちゃんの顔に笑みが浮かんだ。
「晴美さん、この件、村井さんに相談していいですか?」
「村井さん?」
私は村井さんの神経質でちょっとだけ意地悪な性格を思い浮かべ、体が拒否反応を示す。
「村井さんなら何とかしてくれるかも…」
「村井さんが?」
由良ちゃんはチラッと腕時計を見る。
確かにうだうだ悩むほど、もうそんなに時間はかけられない。



