「あと…
僕はあなたに感謝しています。
あなたが晴美に近づいたおかげで、僕達の幼なじみという関係性を解消する事ができました。
子供の頃からお互いを好き過ぎて、逆に好きという概念が分からなくなっていた。
でも、あなたのおかげで、一気に距離が縮まりました。
あなたには悪いけど、僕達、結婚する事になったんで。
晴美、今日はそれを伝えに行ったんだよな?
ちゃんと伝えたの?」
私は朔太郎の後ろでブンブンと首を横に振る。
「晴美ちゃん、それは本当の話なのかな?」
そんな風に何気なく私の方へ歩み寄る友和さんを、朔太郎はすぐにけん制した。
「大島さん、あなたがそんな事を聞く権利はないですよね?
だって、あなたの話に何一つ真実はないんだから」
私はこれ以上朔太郎に強気になってほしくなかった。
友和さんの素性は分からないけれど、でも、危険な人物には違いない。
私は朔太郎の背中から顔を出し、そして、朔太郎の隣に立った。



