「僕はいわゆる喫茶店の方が性に合ってるんだ。
今は何でもかんでもセルフサービスとか言って、お客を大事にしてない」
私はどうやっても笑えなかった。
友和さんの本性を目の当たりにした私は、怖くて息をするのもやっとだった。早くこの場を立ち去りたい。
でも、そう思えば思うほど体は動かなくなる。
「晴美ちゃん、会うのはよそうって冗談だよね?
だって、さっき、僕がお友達に結婚を前提に付き合ってますって言った時も、晴美ちゃん、ニコニコしてたじゃない?」
相手に恐怖を抱いてしまった時、どう向き合えばいいのか見当がつかなかった。声もでないし、その前に口を開く事もできない。
でも、その反面、友和さんとの付き合いを今日で最後にしたいと思う気持ちは、風船のように膨らんでいた。
「ご、ごめんなさい…
キャンディちゃんの件で、私の心は急に冷めてしまって…
こんな気持ちでは、お付き合いなんてできません…
ごめんなさい、もう、会いに来ないでください…」



