私はパニックで頭が上手く働かない。
でも、友和さんが気持ちよく話している内容は、どう考えても異常な事だ。
「でも…
私達はまだそんなにお互いの事を話してないはずで…
アプリ内での情報ってほとんど質疑応答みたいなものだし、どうしてそんなに私の事を知ってるんですか?
自宅の電話番号だったり、個人情報を…」
個人情報…
自分でそう言ってやっと友和さんの異常さが分かった。
普通に生活していたら絶対に知り得ない他人の個人情報を、どうして友和さんは知っているのだろう。
「ど、どうしてそんなに私の事を知ってるんですか?」
私の声は震えている。
きっと、表情だって怖がっているのが一目瞭然のはず。
それなのに、友和さんは楽しそうだ。何だかウキウキして見える。
「知ってたらダメ?」
この軽いノリに違和感を感じてしまう。
私の頭の中は、今日の恐怖に加えて一昨日のトラウマが蘇り始める。
キャンディちゃんは死んだと言ったあの夜の記憶が、恐怖を助長させながらトラウマと一緒に私を追い詰める。



