溺愛フレグランス



二人は顔を見合わせて笑った。
こんなにいちゃいちゃする事が楽しくて居心地がいい。

「でも、俺は完全に大人になったんだ。
何でか分かる?
それは…
晴美の匂いにそそられてるから」

そう言いながら、朔太郎は燃えるようなキスをする。
私の上に乗ったままで、簡単に止める事のできない深くて芳醇な甘いキスを。
目の傷がズキズキするけれど、別に痛いわけじゃない。
朔太郎の息遣いに私は気が遠くなる。
朔太郎の筋肉質な肌は私に心地よい温もりを与え、柔らかいくちびるは安らぎとときめきを私の全身に送り込む。

このまま結ばれてしまったら、私達の関係はどう変わってしまうのだろう。

「晴美を俺のものにしたい…
俺だけのものに… 
っていうか、生まれた時から晴美は俺のものだったけど…」
「そんなことないよ…」
「そんなことある」

せっかくいい雰囲気で大人のキスを堪能していたのに、こんな馬鹿げた会話で中断になる。
私は体を起こし、ソファにもたれかかった。
そんな私の膝に朔太郎は頭を乗せ、膝枕を楽しんでいる。

「朔太郎はさ、私を自分のものにしたいってよく言うけど、それって本気で私と結婚したいってこと?」

朔太郎は私の膝の上で大きく頷く。

「美憂ちゃんとの結婚はダメで、私との結婚は上手くいくと思ってるってことだよね?」

朔太郎はニコニコ笑いながら、また大きく頷く。