愛犬モフ男を家族の一員として大切に想っている私は、その友和さんの告白にあり得ないほどの衝撃を受けた。
たかがマッチングアプリの査定のために、ちょっとでも自分をいい人間に見せたいがために、犬好きの人間の心を弄ぶのは本当に許せない。
キャンディちゃんはこの世には存在しないのかもしれないけれど、でも、あの時の友和さんの死んだという言葉は私の心を一瞬で傷つけた。
悔しくて、涙が出て来る。
犬好き同志と思って、たくさんモフ男とキャンディちゃんの話をした。
それが全部噓だったなんて…
涙が次から次へあふれ出す。眼帯の中はもうおしぼり状態だ。でも、悔しくて悲しくて、この気持ちを朔太郎にぶつけるしかなかった。
「朔の… 言ったとおりだった…
友和さんは犬なんか飼ってない…」
朔太郎は私を胸の中に引き寄せる。泣きじゃくる私の背中をポンポン叩きながら。
「夜になって、友和さんの家に行こうってなって…
私はキャンディちゃんに会えるのが嬉しくてはしゃいでたら、キャンディは最近死んだって…
朔、あり得ないよね…?
そんな簡単にワンコは死なない。
友和さんのその言葉に、私、すごく怖くなって…」
「それで?」



