こんな適当な性格の朔太郎が、よくもあんな超神経質の村井さんに気に入られたもんだ。
やっぱりイケメンっていうビジュアルはどんなものよりも強力らしい。
私は朔太郎に言われた通り、瓶のままオレンジジュースを飲んだ。
確かに、美味しい気がする。
ま、私の性格も適当だからそう思ってもしょうがない。
「で? その眼帯を外して、目の状態を見せて」
「え?」
朔太郎は当たり前のようにそう命令してくる。
私は首を横に振って、目の前にあるテレビのスイッチをオンにした。
「本当はあいつにやられたんだろ?」
あいつ?
私は朔太郎を二度見した。
あいつって、友和さんとのやり取りをもう知ってるの?
私の頭のズキズキする痛みはどうやらお酒のせいじゃないらしい。
「あいつって… 誰の事を言ってるの?」
私は無駄な抵抗だと分かっているけれど、とりあえず知らないふりをした。
少しでも時間を稼いで朔太郎の質問攻めを受け流す知恵を絞り出さなきゃ、私の敗北は目に見えている。
でも、朔太郎はそんな何かを考える暇も与えない。
「おばちゃんに電話して聞いた。
昨日、何があったんですか?って」



