溺愛フレグランス



家に着くと、友和さんはお母さんと何かを話していた。
私はそのままは自分の部屋へ行き、倒れ込むようにベッドに横になる。
目には大きな眼帯がしてあって、麻酔が切れてきたせいかズキズキと傷が痛み出す。
私は病院で処方された痛み止めを飲むと、化粧も落とさずそのまま寝てしまった。
あの衝撃を受けた友和さんの真実を思い出す事もなく。


翌日、私は朔太郎からのラインで目が覚めた。

“今日は駅前に一緒に行こう
何時に迎えに行けばいい?”

私は愕然とした。今日は、村井さん主催の飲み会の日だ。昨日、色々な事があり過ぎてすっかり忘れていた。

“今日はちょっと用ありなの
だから、直接お店に行くからそこで会うのでいい?”

しばらく朔太郎から返信がなかった。
私は今のこの状況を朔太郎にどう説明すればいいのか、途方に暮れていた。
村井さんや石田さんはどうにか言いくるめる事ができたとしても、朔太郎だけは絶対にできない。
私は左目を濡らさないよう上手にシャワーを浴びた。顔をぬるま湯のおしぼりで綺麗に拭いて、そして、スッキリした状態でもう一度何か対策がないか考えてみる。