30歳のクリスマスソング

 基本的にラブホにはどこにでもある、あの緑色のピラピラを抜けて直進して玄関を通り過ぎたところで何処からか聞こえてきたおばさんの声。


「リョウちゃん!今帰り?」
「あー、サトおばさん。ただいま」


    ーーサトおばさん?
    ーーただいま?
    ーーどういうこと?


   またまた混雑する頭。
    またまた渋滞しまくる思考。


気がつくと一番奥の建物の鉄製の階段を昇らされていたアタシ。