アタシの手を痛いほど強く握って、教会の裏手の壁の下の方にあった小さな抜け穴のようなところから侵入するために地べたに這いつくばるシンガクリョウ。


「えーーっ?…こんなとこから?」
「そっ。めっちゃ良いから少しは我慢しい!」


    ーーまた我慢…?


ただでさえも寒いの我慢してんのに…
またまた無理難題をふっかけてくる。


     シンガクリョウ。