ある夜中に俺と彼女でドライブに行った。

人気のない所に車を停め、シートを倒して

星を眺めた。

「A君は私の事好き?私はこんなに好きだよ」

彼女の顔が星空を隠した。俺は返事をする事は

しなかった。しばらく沈黙のままジッと

見つめ合う俺と彼女。

「したいの……A君」

上気した顔で呟く彼女に俺はいつまでも瞬きを

せずに見つめていた。