浅葱色と桜色

斎藤さんはそう言いながら私を二人の前に


出した。


「お前、いったい何者だ。」


明らかに怪しいとでも言いたいような目で


私に質問してきたのは土方さんだ。


「私は櫻井陽葵です。信じて貰えないことを


承知でお話します。私はこの時代よりはるか


遠い未来からやって来ました。」


そうしてここに来た経緯を話した。


「んな事言ったって未来から来たなんて


誰が信じるかよ。」


土方さんは言う。