浅葱色と桜色

「総司。お前も副長に対してもっと敬意を


払え。」


斎藤さんは呆れたように言う。


沖田さんと土方さんって、本当にこんな


感じだったんだ。


「局長、失礼します。巡察の報告に参りまし


た。」


斎藤さんは一声かけると襖を開けた。


目の前には、貫禄はあるがどこか優しい雰囲


気のある男性と、どこからどう見ても鬼の形


相にしか見えない、でも綺麗な顔立ちの男性


がいた。