話を聞くと、私はこの子と学校に向かって
歩いていたら急に倒れたらしい。
だけど人通りもないし、
チョコに溺れたい。
などの寝言を言っていたりしたから
いつも通りだ、と思ってそのまま放置されていたらしい。
って私のいつもそんな人なの!?
「ねぇ、ほんとに大丈夫?記憶喪失なんて言わないよね?」
心配そうに顔を覗き込まれた。
ううっ。図星だけど、とりあえずは記憶喪失じゃないってことにしとこう。
「大丈夫!貴方様のお陰です!」
ギャグっぽくして、名前分からないのをカモフラージュしとこう!
「えぇ…私、瑠奈なんだけど…」
と、苦笑いされた。瑠奈ちゃんはこういう子なんだな。と、1人で納得していたら、
瑠奈ちゃんに腕を引っ張られた。
「うわぁぁ!何!瑠奈ちゃん!?」
「呼び方遊びはもういいから!
いい加減遅刻しちゃうよ!」
あっ、私、学校行こうとしてたんだった。