「え──」

 見下ろす瞳が驚きに満ちている。

「え?」

 俺はそれに苦笑いで応えるしかなく視線を泳がせる。

「どうしてお前が、それを知っているんだ?」

 アルクは瞬きも忘れて俺を凝視した──



***