オ・ランタンの花嫁

「楽しい?」

リオンに訊ねられ、あたしは「すっごく楽しい!」と笑う。すごくドキドキしていて、これは楽しいって気持ちともう一つは……。

ここでずっとリオンと踊っていたい、そう思いながらあたしは笑った。



たくさん踊った後、奏は疲れてしまったみたいで僕にもたれながら眠ってしまう。

眠ってしまっても楽しそうに笑っていて、夢の中でもダンスしてるんかな?踊っている相手が僕やとええけど。

「早くミセス・パンプキンって呼びたいなぁ」

奏の髪をサラリと撫で、僕はそっと唇に口付ける。奏も知らない秘密の甘い時間……。

彼女が落ちてくれるまで、僕は絶対に諦めない。ミセス・パンプキンに相応しいのは彼女しかいないから。

「愛してんで」

僕がそう言うと、眠っているはずなのに彼女の頬が赤く染まった。