「ってめえ・・・・・。俺の女に何してんだよ!!!!!
 女だからって容赦しねえぞ」

そういって加奈の胸倉を掴にかかる。

周りの野次馬も悲鳴をあげ息を飲む。


「・・・・・リョウ!!!やめてよ!」
麻耶の声が教室中に響き渡る。

辺りはしずまる。


するとしばらく考え込んだリョウは
おびえた加奈から手を離した。

「てめえ 覚えとけよ」


そういってリョウは
教室のゴミ箱を強く蹴り倒し
人の集った廊下を歩いていった。

教室の前にいた
シュンスケが話かけると
「今は喋りかけんな」
といって歩いていった。

それから
リョウはその日の授業を全部サボった。