空は だんだん夕日色に染まって 辺りも薄暗くなっていく。 不安と期待を胸いっぱいに抱えた私は 変に緊張して 両手が微かに汗ばんでいた。 けれど 私は止まることなく 急いで 息を切らしながら走った。 走っている間は ずっと サトのことしか頭になかった。 そうして ようやく学校についた。 もう辺りは真っ暗で 照らす街灯と電気のついた職員室だけが 頼りだった。 急いで玄関に行くと 暗闇の中から いきなり シュンスケが飛び出してきた。