私は、ジーッとこっちを見る目に耐え切れず

つい目をそらす。


「え・・・?ウチ?」
私は自分を指差してそう答える。

「うん、お前以外いねえよ」
サトは前をみて 真顔で言う。

「い・・・いるけど・・・。」
私は 同様を隠せなかった。
「そっかあっ・・・・。」

((もしかして ちょっとコレいい雰囲気じゃない?!))
私は麻耶が言った事を思い出した。

『告られるかもよ~秋☆』

私はビクッとして顔を赤らめる。

サトと一緒に手をつないで楽しく歩いている自分を勝手に想像する。
もう 妄想の域までたっしている。


そうやって、一人で自惚れていると、
サトが、想いもよらない一言を私にかました。