「・・・・・雨降ってるな。」 外は 薄暗くなっていて 歩道の街灯や お店の電気の明るさだけが 私達を照らす。 それに5月半ばということで 丁度梅雨入りしていた。 私とサトはお互いに一本の傘をさし 雨を凌いでいた。 しばらく無言で歩いていた。 すると 突然 サトは口を開く。 「あ・・・・あのさっ」 「なッ何?」 私の胸は期待でいっぱいだった。 するとサトは私の目をみて こう言った。 「お前って好きな人とかいる?」