「いいよ。てか頼んでるからね!」
その言葉をきいた瞬間、私は急いで教室を抜けだし
麻耶のもとへ駆けつけた。
麻耶はいつも私の練習が終わるまで
図書室で勉強や読書をして待ってくれていた。
「まっ麻耶!!!!」
私は息を切らして、静まった図書室に足を踏み入れる。
「えっ秋!どうしたの?」
「あっ・・・・あのね、今日はサトが話あるらしくて一緒に帰れないんだ。今更ごめんね!」
「そうなの?!
聡が~?!よかったね!告られるかもよ秋~☆がんば」
麻耶はそういって私の肩を叩いた。
「なっなわけないじゃん!ありえないって・・」
だけど、自分でも顔が微かにニヤけるのが分かった。
そういった私だが、少しだけ
麻耶が言ったような事を
期待したりもした。

