私は、つい顔がニヤけてしまう。
そのせいかはわからないけど
私はうっかり 持っていたドラムスティックを
落としてしまった。
すると その音に気が付いたのか、ハッと起き上がるサト。
「わ!!・・・秋?びびった・・・。」
サトは目をこすりながら声を発する。
「あ、ごめんっ。気持ちよく寝てたところを・・」
「いや、いーよ!リョウに見つかったらシバかれるしな」
そういって頭をかく。
「あ、俺、秋に言わなきゃいけないことがあったんだった!」
サトは思い出したように言う。
「えっ、何・・・・?!」
「あのさ、今日 一緒に帰れない?
ここじゃ、リョウ達いつ来るかわかんねえから言いにくいし」
サトは少しだけ照れているようだ。
私はその言葉を聞いた瞬間、胸の鼓動が高鳴った。
「え?!うち?一緒に帰っていいの?」

