そんな想いで空き教室とドアを開ける。


いつもは 私が一番に着くけど
今日は先に誰かが来ていた。
その人は、床に寝転がっているようだった。



((タカチャンかなあ・・・?))


近づいてみると
それはギターを抱えながら寝ているサトの姿だった。


「サ、サト・・・?」
私はビックリしながら近づいた。
そうして そおっと顔を覗く。

サトは すやすや気持ちよさそうに
いびきをかいていた。

こうやって顔をまじまじ見ると
やっぱりカッコイイ。

決して顔で選んだわけではないけど
見とれてしまう、カッコいいサト。