「お前料理できんの?」

部屋に入ろうと鍵をさした途端
勇くんに聞かれた。
勇くんが出てた雑誌のインタビューに
理想の結婚相手の条件の中に
料理できる人があったからその日から
私は 花園家で料理を勉強していた。

「一応、、できる、よ!」

「俺今日買い出し行ってないんだけどお前は?」

「あ、その私、、作るから一緒に食べない?
って、、何いってんだろう、、ごめん。」

「食う。出来たら教えて」

え、嘘 私の手料理勇くんに??
勇くんのために料理頑張ってきたから
本当に嬉しい。
メニューは もちろん 決まっている。

緊張するけど呼びに行こう、

「勇くんできたよー!」

勇くんは 制服を脱いで スウェットに
着替えている、、 やっぱりかっこいい。

「お邪魔します」

「、、、、 ハンバーグにオムライス」

「嫌いだった、、?ごめん、、」

「いや、俺の好きな料理」

インタビューのは本当だったんだ!
雑誌買って頑張って良かった !

「うまい、なにこれ 超うまいよ。」

勇くんが笑顔で うまいって、、
幸せすぎて もう 泣いちゃいそうだった。

「なあ、これから毎日俺のご飯はお前が作ってくれよ」

「え?!」

「いや?」

「い、嫌じゃないけど 勇くん 彼女さんとかいるでしょ?」

勇くんに彼女がいたら 私なんかが
料理作ってるって知ったらそろそろ
殺されそう、、。

「彼女はいない。俺はずっとあるやつに片思いしててそいつ以外興味無い。」

「そ、そうなんだね、、」

片思いの相手ってどんな子なんだろう
きっと綺麗なモデルさんとかだろうな、。

「お前は彼氏いるのか?あ、涼太?」

「涼太は幼なじみだよ!私もずっと片思いしてる人がいて、、あ!勇くんのために毎日料理がんばる!」

こうして私は勇くんの料理担当に
なった。