「夢莉愛!10年前のパーティー覚えてる?」

「うん!もちろん。涼太どうしたの?」

「明日、、なんだけどついてきて欲しい」

「いいの?って明日?!」

こうしてパーティーに行くことに、、

「俺も芽育連れてく!勇征は親と行くだろうし!会場で会おうな!」

そっか、勇くんもいるよね。
付き合ってるけど別々かー。

「うん!楽しみ!」

「勇くん明日は朝準備のために花園家に帰るから昼ごはん作ってあげられないけど、。」

「大丈夫 俺も実家に帰るよ」

今日夜は久しぶりに 4人で
食べることになって 北人くんの
お家にお邪魔した。

そして勇くんの家に帰った。
優しく抱きしめてくれる 勇くん。
この幸せがずっと続きますように。
そう願い 目を閉じた。

「じゃあまた会場で!」

「おう。」

こうして部屋を出て 涼太に
電話した。

「今から帰るね!」

「お姫様 お外でお待ちしております。」

執事みたいだって笑っちゃった。

アパートの外に出ると
何とかっていう高級車でお迎えに
来てくれていた。

「じいや!!お久しぶりです!」

「夢莉愛お嬢様。またお美しくなられましたね。」

「よし、行こっか」

こうして 久しぶりに花園家に帰った。

「ゆりちゃん おかえりー!」

「ままー!紗菜さん!」

「さあ、ゆりちゃん ドレスに着替えるわよ」


衣装部屋に入るとそこには
可愛いピンクのドレスと
オレンジで向日葵がデザインされた
ドレスがあった

「ピンク似合いそうね!」

3人はピンクがいいって言ってる。
でも私は向日葵が好き。
悩んでいると

「でも夢莉愛は向日葵が好きだもんな!」

「私この向日葵着たい!」

「わあ!よく似合ってるわ!」

「夢莉愛、、、世界で1番だよ」

「涼太大袈裟すぎだよ!」

「ささ!パーティーに行きましょ!」

こうしてパーティー会場へ向かった。

楽しみもあるけど不安だった、。
私ここにいて良いのかなって。

「夢莉愛 ちょっと来て欲しい。」

「涼太どうしたの?」

着いていくとそこには 何種類ものお花がある。そうあの10年前のあの場所だ。

「夢莉愛 俺は小さい頃からずっと夢莉愛のことが好きだった。俺は高校卒業したら父さんの会社を継ぐ。結婚相手をそろそろ決めないとなって言われたんだ。でも俺は、俺のお姫様は夢莉愛だけなんだ。俺と結婚してくれませんか?」

「涼太、、」

「返事はすぐじゃなくていい。勇征のこと好きなのも知ってるから。でも俺待ってるから。幼なじみじゃなくて 一人の男として見てほしい。」

そう言って涼太は会場へ戻った。
私は驚いてしまった。
涼太はみんなに優しいから女の子は
誰でもお姫様扱いなんだろうなって
思ってた。
どうして、、。

┈┈┈┈ ボトボトボトボト、、

「え?!どうして、ドレスが濡れている」

振り向くと、、

「あんたまた来たの?」

そう。10年前と全く同じ光景。

「麻里さん、、」

「私ね?涼太くんと結婚するのよ。お父様と花園グループが手を組めばきっともっと大きい会社になるわ。だからあんたが涼太くんの周りにいるのが気に食わないのよ」

┈┈┈┈ ドンッ

「痛い、、、」

また押されてしまった。
ドレスは 踏まれて 少しちぎれている。
場違い。そんなの自分でも分かってる。

「おい、何やってんだよ」

勇くんだ、勇くんの声が聞こえる

「あら、勇征くん?」

「お前そのドレス、、 ってあんたたち10年経っても成長しないんだな。」

「今の防犯カメラにちゃんとうつってたよ!涼太に伝えてくる!」

「北人くん?」

「夢莉愛!大丈夫だからね!また可愛くしてあげるからもう泣かないで?」

「芽育、、」

「お前ら許さないからな。」

勇くんはそう言ってお姫様抱っこ
してくれた。

「また助けて貰っちゃった。10年前と同じ場所で、、、」

「あん時はお姫様抱っこ出来るほど身体出来上がってなくてハンカチ渡して逃げちまったけど俺 お前助けるために身体鍛えておいて良かった。」

「勇くん、、、」

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「夢莉愛 ごめんな。そんなことがあったなんて、、、」

「涼太は悪くないよ!また勇くんに助けてもらっちゃった。」

「また? またって前にも助けて貰ったのか?」

「涼太なんもしらねんだな。」

「涼太には言ってなくて、、ははは。」

「なあ涼太」

「ん?」

「俺こいつと付き合ってるんだ」

「え?」

「10年前のパーティーで俺はこいつに一目惚れした。でもきっとお前らは幼なじみ以上なんだろうって思ってた。でも再会して自分の気持ちに嘘つけなくて 告白したんだ。そしたらこいつも同じ気持ちでいてくれた。」

「そ、そうなのか?夢莉愛。」

「うん。10年前のパーティーで勇くんが助けてくれた。その日からずっとすきだった。たまたまみた雑誌に勇くんがいて アイドルの推し!ってみんなには言い続けてきたけど 同じ学校で、、もう隠せなくて。」

「そっか、、、」

「さ!パーティーに戻ろう!」

「芽育!ありがとう!」

芽育は私にお化粧してくれた。
そしてパーティーに戻り 私たちは
何事もなく 楽しい時間を過ごした。