「おはよう!勇くん!朝ごはんできたよー!」

お弁当まで作ってみたけど
食べてくれるかな、、

「おう、すぐ行く」

「いただきます」

「やっぱりお前の料理うめえな」

朝から褒められて本当に幸せ。
夜ご飯は なににしよっかな 〜 なんて
ニヤニヤが止まらない、、。

「お弁当作ったから 良かったら食べて?」

「まじ?ありがとう!夜も楽しみ!
じゃあ俺先いくね」

「うん!また学校で!」

そうだ。勇くん 有名人だ、、
スクープとか嫌だもんね。


「おはよう!ゆりりーーん!」

「芽育 北人くん 勇くん おはよう!」

「あのね、、夢莉愛」

「芽育どうしたの??」

「私、北人くんと付き合うことになりました!」

「え、まじか」

「えー!おめでとう!!!!!」

私より先に勇くんが驚いていた。
芽育はずっと北人くんのことが好きだったから私は本当に嬉しかった。

「ってことで放課後2人で帰るから勇征お前ゆりりんと帰れよな!」

休み時間もずっと 4人で色んなお話して楽しくてあっという間に学校は終わった。

「またあしたね!」

「うん!」

そっか、、今日から芽育と北人くんは
一緒に帰るんだった。

「勇くん、私買い出しして帰るけど勇くん今日食べたいものない?」

「今日俺が作るから風呂はいったら来いよ」

「え?いいの?!」

勇くんの手料理食べれる!?
家に行ける?!ちょっと心臓がもたない、

「じゃあまたあとで!」

お風呂入って早く行きたい!
よし!お風呂入ろう!!!
って、あれ?お湯が出ない、、
大家さんに電話したら 部品交換の
関係で修理は1週間後と言われた、、

「勇くん、、」

「どうした?」

「お風呂壊れちゃって1週間は入れないって言われたから前の家に帰ろうかと、、
だからご飯は、」

「俺ん家で入れば?隣なんだし」

「それは申し訳ないよ、、」

「その代わり明日からまた料理作れよ」

勇くんに迷惑かけちゃうなんて、、
ほんっとどうしようもない、、。

「ごめんね。」

こうしてお風呂を借りることになった。

「お邪魔します!」

って、すっっごくいい匂い
部屋も統一感あってすごく綺麗

「風呂 先入れよ」

「ありがとう。ごめんね。」

勇くんこのシャンプー使ってるんだ、
私も同じ匂いになれる、、
幸せすぎる。

あれ、下着と半パン持ってきたのに
上の服忘れちゃった。どうしよう、、

「勇くん、、上の服借りれないかな、」

「洗濯機の横にあるから好きなの着ろよ」

たくさんのシャツがある。
あ、これ 勇くんが雑誌で来てた
可愛いなって思ってた ロンTだ。
これ借りちゃおう。

「ごめんね、、ありがとう」

「お前、、、。 いやなんもない。俺入ってくるから適当に座ってて。」

「うん!」

ベッドすごくふかふかだろうな、、
絶対寝心地良さそう、。
ん?あれ なんの写真だろう
すごく綺麗な向日葵、、、。
え、、

そこにはあの日のパーティーで
私が向日葵を見つめている写真があった。

「どうして私の写真が、?」

いや、見てないふりしておこう。
ソファーに戻り 私は気づけば
寝てしまっていた。

「おい、出来たぞ」

勇くんのいい匂い、、それから
シチュー?私の大好きなシチューの匂いだ!

「シチューだ!私シチュー大好き!!」

「ああ、お前の好物 吉野に聞いた」

好きな物調べてくれたんだ、、。
幸せすぎる。

「ご馳走さまでした!!とってもおいしかった!!!」

本当に本当に美味しくて
また勇くんのことを好きになってしまった。
食べて片付けて帰ろうとしたその時

「お前さ、もう、、」

「ん?」

「いや、なんもない。明日の朝飯よろしくな。あと起こしに来て」

そう言って合鍵を渡してきた。

「うん!分かった!おやすみ!」

部屋に戻り嬉しくてしばらく
勇くんの雑誌を見つめていた。

そして朝になった。
朝ごはんできたし 起こしに行こう!
鍵、、、開けるの緊張しちゃうなあ。、

「勇くん、、おはよう ご飯できたよ」

優しく起こしてみた。

「んー。おはよう、」

眠そうに目を擦りながらゆっくり起きる。
勇くん寝相いいし 寝顔までかっこよかった

そして朝ごはんを食べて今日も
勇くんが先に行く。

「お前らもう同居しちまえよ!」

学校に着いた途端北人くんに言われた
どうやら勇くんはもう2人に
出来事を話していた様子。

「ちょっと!北人くん!!」

「俺は別にいいけど」

え?勇くんん!!
けど私は506号室がいいんだ。
勇くんの誕生日。
でもそんなこと言えないし
勇くんと一緒の部屋なんだから番号なんて
関係ないし、、、
なんて色々考えていると

「夢莉愛はねえ、506号室に超こだわるんだよ?」

「あー芽育!だめ!」

「ゆりりん、どうしてかな??」

「ゆりりんの大好きな人のー」

「もう!芽育!秘密だってば!」

勇くんに知られたら引かれちゃう、、。

「まあさ、お前ら1週間同居してみれば?」

「お前のすきにしろよ」

え、勇くん、、。
緊張するけど1週間同居できる
こんな奇跡もう二度とない、、。
そう思って私は 同居させてもらうことにした。

そして今日も学校が終わり勇くんのお家に行くことに、、、

「俺このソファーで寝るからお前ベッド使えよ」

「いや!私がソファーで寝るよ!お邪魔させてもらってるんだし、」

「ここ俺ん家だから俺の言うこと聞けよ」

「う、うん。」

「俺先風呂入ってくるわ」

こうして私は夜ご飯を作り勇くんは
お風呂に、。
今日は 昨日仕込んでおいた
牛すじ煮込み ちょっと和食にしてみた。

「やっぱお前の料理うめえな」

勇くんの笑顔で私はどんどん
幸せになっていく。

「じゃあお風呂借りるね」

お風呂から上がると 勇くんは
ベッドで寝ていた。
私はソファーに向かい 寝ようとした
その時、

「おい、お前こっち。ベッドで寝ろって言ったよな。」

「でも、勇くん寝てるし。」

「いいから来い」

そして私は勇くんと同じベッドに、。
心臓がうるさい。
ああ、写真、、、。勇気出して聞いてみようかな。

「ねえ勇くん?」

「ん?」

「この写真、、、」

「ああそれ俺の初恋で片思いの相手」

「え?」

これ私だよね、、、どういうこと?

「俺 あん時お前見た時一目惚れしてさ」

「勇くんあの時私を守ってくれたよね。」

「でもお前他に好きなやついんだろ?」

「私は、、、10年前から勇くんのことずっと好きで。その、、」

「え、まじ?嘘だろ。」

「あの、、俺と付き合ってくれませんか」

もうパニックで私は泣いてしまった。
勇くんは優しく頭を撫でてくれた。

「私なんかで良ければ よろしくお願いします」

勇くんに優しく抱きしめられて
その日は眠った。