「知ったことか」

美優は夕霧の胸ぐらを掴み、睨みつけ、低い声で夕霧に言い放った。

「お前は本当に最低だな。自分に従っている女だ?どんな計画なんだ。計画が崩れたのを亀井さんのせいでして、挙句の果てに殴りかかろうとした。しかもそれを惚けやがって。あんたは昔からのそうだ。人をコケにして見下して。そして最後は相手を捨てる」

「みーちゃん...」

「離せ。桜井美優」

「離す前に言うことはないか?」

夕霧は無言になった。

「桜井さん。もう、いいわ」

美優の肩に手を置き、月子は言った。
そして...。

パンッ!

月子は夕霧の顔を叩いた。夕霧は叩かれた顔を抑えながら月子の方を見た。

「これ以上言っても分からないなんてホント、可哀想な人ね。少しは頭を冷やしなさい」

そう言い残し、月子は生徒会室を後にした。